帰国子女が教える!ドラァグ界キメ台詞&フレーズ
レッツなりきりドラァグクイーン!
ドラァグレースを観ていると、英語がある程度分かると思っていた人でも馴染みのない初耳の単語がたくさん出てきます。かくいう帰国子女のビリーもそうです。
前の記事【帰国子女が教える!ル・ポール名言&フレーズ】 で紹介したル・ポールが番組で使う象徴的なもののほかにも、どうやらドラァグクイーンたちが日常的に使用しているその世界での語彙がたくさんあるようで…
2丁目で勉強したわけでもない、生粋のRPDRだけを教典にしたフレーズ・用語集なので間違っているかもしれないところはご愛嬌で御免!しかしぜひとも海外出張で!留学生活で!英語の授業で!使って周りを(いろんな意味で)驚かせてみてください!!
凡例
“フレーズ(原文)”
「和訳」
*ミニ解説
*使えそうな場面
褒めて!アゲて!讃えて!ポジティブなフレーズ
Yassss!
それ!最高!!
*”Yes”の変形で、”s”は2個以上であれば何個つけてもOK。「イェス」というよりは「ヤァス」みたいな発音。とにかく簡単に場を盛り上げられるフレーズで、クイーンたちもよく互いに”yass queen”と励まし合うし、Queer Eyeのジョナサンもめっちゃ言ってる。
さらに盛り上げたいときは片手の親指と残りの指をこすり合わせる(多分ストリップバーとかでお金をもっとあげちゃう!みたいな時のアクション(偏見))とさらにそれっぽくなるのでおススメ。
*これはもうLGBTQ関係なく使えるやつな気が!
Eleganza Extravaganza
超メガ盛り盛りエレガントな様
*読み方は「エレガンザ・エクストラヴァガンザ」。アクセントは前後半の「ガ」2つが強めで、「ザ」にやや「ツァ」的な風合いをこめるとそれらしい発音になります。
番組ではランウェイのテーマがこれのこともありますね。”Elegant”と”Extra”をつなげて”-za”で飾り立てるこのワードセンス、応用してみたい!
“Elezanza”のところを別の単語に変えて、「超メガ盛り盛り〇〇〇」に変形することも可能。その時は前の単語の語尾を”-za”にするとそれらしくてgood。
*結婚式のドレスの試着で「ご希望は?」と訊かれたらかましまちゃいましょう
Sickening!
ヤバ~い(良い意味で)!
*吐きそうなほど良い、ということでしょう。
*友達がドレスの試着から出てきたらこのひと言!
Fierce!
つよい(良い意味で)!
*普通の英語では「激しい」の意。ドラァグ界では、よわっちいところなんて1つもない、強くて完璧で自信満々、新しい事への挑戦も厭わない様子に使われることが多い。
*女子会的な褒めトーンだろうな
Glamazon
最強美女
*「グラマー」で「Amazon」、非の打ちどころのないキラキラ美女のこと
*「この間会った子どんなだった?」「もうそりゃGlamazonよ」
Pussy On Fire
×××が燃えている
*女に磨きをかけるため激しく努力し、輝きを放つ様子。アチアチすぎてあそこに火が付いたという表現。
*「Pussy on fireするまでダイエット頑張るのよ!」
Serving Fish
女らしさ全開
*ふつうの英語だと”fishy”は「怪しい・いかがわしい」の意味で推理小説とかで使われる単語だけれど、ドラァグ界では”fishy”は「女らしい」という意味でも使われています。
「水もしたたる」「ピチピチの」と言われれば「魚」と「女らしさ」も少しはつながりに納得かしら?
その「女らしさ」を”serve”=「提供」するので、「女にしか見えないくらいドラァグが素晴らしい」という意味合いで、ランウェイやステージで色気を全開にふりまくことです。
*「あのボディコンワンピ、マジでserving fishだね…」
Sissy That Walk
キメて気取って歩きなさい
*”sass”=「生意気な」という単語がありますが、その感じでウォーキングをキメること。ル・ポールの曲でも使われていますが、一般的な単語のようです。クイーンたるものただ歩くだけではいけませんね。
*深夜×外呑みなんかで活躍するでしょう…
ダメよ~ダメダメ!(古い)サゲなフレーズ
Resting on Pretty
可愛さに頼ってる
*可愛さに甘んじてそこから努力しようとしない=「休んでる」ので”rest on”になる。クイーン界は怖いもので、ユーモアやクリエイティブ、ファッションのセンスを磨かないとすぐにこれ言われちゃう。
応用パターンとして”resting on body”といって、スタイルが良いことに甘んじてシンプルなワンピで勝負しちゃったりしても怒られる。
*演技がどヘタな女優さんとかを見て遠い目でつぶやこう
That’s a big no-no!
マジであり得ない!
*とにかくあり得ないビッグな「NO」。クイーンたち以外も使う普通の英単語だけど、皆さんよく使ってて面白いので。よつこもビリーも使用にハマった。
*「山登りデートにその格好!?そんなのbig no-noよ!」
その他いろんなフレーズ
The T
真実
*”Truth”の頭文字の”T”から来ている。「ティー」という発音が「お茶」を連想させることから、ティーカップをもつジェスチャーとともに”Spill the T”と言うと「本当のことをバラす」の意味になる。
*”Tell me the T”というと本当にこっそり感が出てよろし
Mother
ママ(広義)
*ドラァグ界ではドラァグのいろはから人生のアドバイスまで色々教えてくれる師匠的ポジションの人を決めて”drag mother”と呼びます。ママ側も自分の弟子たちを”drag children”といい、みんなあわせて”drag family”となります。
ドラァグネーム(芸名)を決めるのもファミリー基準になるので、ダベンポートさんたちとかみたいに苗字が共通しているパターンもあれば、アリッサ・エドワーズがプラスティーク・ティアラのママみたいに名前が違うパターンもあります。ややこしいね。
真面目な話、番組でよく言われているのは、実の家族にゲイであることを受け入れらないのはつらいけれど、クイーンになれば自分の家族を新しく選ぶことができる幸せがあるということ。ルーはじめ多くの人がこれをドラァグ界の強い絆の所以として語っています。
*”You can call me mother Ru”
Channel you inner ***
うちなる***を発現させる
*たとえばビヨンセとかジェニファー・ロペスとか、そういうディーヴァを召喚して自分に降ろし、なりきること。上手な物まねよりも、そのglamazon具合を踏襲することに重きを置いている感じ。絶対楽しい。
*”Channel your inner Miley Cirus!”
Squirrel Friends
女装お友達
*”Nutts”を隠しているからリス、です。これ以上は言えません。
*”Bring back my squirrel friends”(番組内)
まとめ
今回の記事で紹介した単語やフレーズが分かると、番組やクイーンたちのSNSコンテンツがより楽しめるようになると思います!
文化圏特有の語彙…言葉好きとしてはテンションの上がるポイントでもあります。
また次の機会でフレーズクイーンたちの個性豊かな名言にもスポットライトを当てたいと思います、お楽しみに~